レンタルビデオ屋ピープルは、だいたい売り場面積は6畳一間。
で、その狭い空間の中に2万本以上のビデオのパッケージがひしめいていたので、
(まあ2万の内3分の1ぐらいは、箱から取り出してファイリングしてあったが)
実際は3畳、いや2畳ぐらいしか、お客さんがいるスペースはなかった。
だから、「まずトイレなんかは無い」と、お客さんに勝手に思われていた。
でも、実は存在していたのだ。
もともとは、住居にもなる1DKなので、なんと風呂もあった!
当然使ってはなかったけど。
のっぴきならない状態になったお客さんに貸したこともある。
お客さんとしては、「まさかこんな狭い店にあるはずは無い」
の思い込んでいるので、「近所にトイレないか?」と前かがみの姿勢で聞いてくる。
しょうがないので、秘密のドアを開ける!
その秘密とは!!!!!!!!!!!!!
まあ、知ってしまうと、たいしたことではないのだが。
店入って右側の、アダルトコーナーの棚真ん中が移動するのである!
昔、ビデオテープの販売を行っていた細長い什器、
それにコロコロ動く車輪を4個つけてあった。
そのアダルトパッケージ満載の隠しトビラを動かすと、
いきなりドアがあって、そのドアを開けると
秘密の部屋が!!!!!
と、いうほどではないが・・・・
まあでも、たいていの人はビックリする。
ピープルに来たことある人でも、
今読んでビックリしてる人はいるはずだ!
その部屋はもともと、バストイレ、洗面台つき。
売り場面積に比べると、不必要なぐらい贅沢なスペース。
小さいライブハウスのトイレに比べたら格段に大きい!
あと窓が2個、トイレの中にあったので臭くなかったし。
湯船にはステンレスの棚が無理やり入れられて
倉庫になっており、なぜか、まったく使ってないLDが
かなりの量保管してあった。
あと、すぐには使わない、いろんな資材。
だから、満員の時
アダルトのパッケージを物色している
お客様をカキワケテ開けることになる。
恐れおののく人民の前で、
海の中に道を作ったモーゼのように。
あのトイレ、お客さんで使った人は、
ほとんど夜中飲んで、でも
ピープルの急な階段を上がれるぐらいの
生焼けの酔っ払いである。
だから、貸してあげると、あまりにびっくりして
使用後は、いきなりシャンとシラフになる!
ほとんどそうで、面白かった。
酔い覚ましには
ビックリが一番!