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pegawa's blog

昔 ピープルという ビデオレンタル屋がありました 都築さまより<a href=http://roadsidediaries.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html>ビデオ・スターの死</a>

ピープルと写真家

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レンタルビデオ屋ピープルはその特異な外見と豊富な在庫によって

様々な表現者に愛されていた。

現在も写真家として活躍中のO君は、中学生ぐらいから店によく通ってくれた。

20歳ぐらいの時「なんかの賞をとった」と、うれしそうにしてた。

写真の仕事のことはよくわからないのだが、

なかなか仕事が入らないと嘆いていた。まだまだ20歳そこそこなのに。

そのうち、音楽関係の写真仕事をするようになり、

「ピープルで撮りたい」と、言ってくることもあった。

 

映画やビデオの撮影がしたいという依頼がきても、

大手レンタルビデオ屋というのはほとんど断るようで、

よくピープルにそういうハナシが舞い込んだ。

でも、あの狭い店を下見に来ると、たいていむこうから

断ってきた。

 

まあ、何回かはホントに撮影したことはあるが、

スタッフ4人も入って機材も入ると、いっぱいいっぱい。

オマケに撮影は営業時間外ということで、

僕がめったに起きない午前中ということが多く、

当然僕も不機嫌になり、楽しい思い出にはならなかった。

 

で、O君の件。

まあ、何回もO君が持ってきた撮影のハナシがあっては潰れ、

ハナシがあっては潰れた。

 

その間にも時々、個人的にピープルの写真もとってくれた。

まあ、店の写真というより、

「僕が近所のそばやで注文したカレーライスを、道で食べてる」 

てな、よく分からない写真だけど。

あの写真まだあるのかな~。

 

で、O君の仕事の写真オハナシが一回だけ実現したことがある。

 

ミュージシャンのアーティスト写真。

コンサートやライブハウス、雑誌の紹介欄につかうもの。

 

で、撮影当日。

アーチティストがこなくて

かわりに虎が来た!

 

本物の虎!

まあ、剥製なんだが・・・

 

剥製だからカラダが硬い。

そして虎だからデカイ!

 

あのピープルの狭い階段に入らない!

ようやく入ったと思ったら、今度は狭い入り口を通らない!

 

なんとかかんとか通して、

やっとアーティストもやってきた!

 

それも、あろうことかビッグバンド!

8人組ぐらい!

いっぱいいっぱい!!

 

テンヤワンヤの撮影であったが、

あまりのバカバカしさに、僕はずーっと爆笑してた。

 

O君はその後、よそに引っ越していったが、時々店に来てくれた。

なぜか、昔ピープルによく来てくれた演劇関係者と

しょっちゅう一緒に仕事しているらしく、「世の中は狭いなあ」と僕は感じていた。

 

彼はまだまだ、活躍中!

 

ピープルがまだあった頃、

僕が仕事してるときに

窓から外を見ると、ピープルの写真を勝手にとっている人がよくいた。

それを見ながら、そんな昔話を

ぼんやりと思い返していたのだった。