pegawa's blog

昔 ピープルという ビデオレンタル屋がありました 都築さまより<a href=http://roadsidediaries.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html>ビデオ・スターの死</a>

ピープルと宅配

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レンタルビデオ屋ピープルでも、実は宅配レンタルをしようという考えはあった。

それも店を閉めるかなり前。

実際にリスト作りを試していた。

 

しかし、やはり採算の面であわないので止めてしまった。

お客さんに聞いてみると、当時なかなか借りられなかった

新作、人気作の希望が多かったのである。

 

今では考えられないが、その頃は、洋画の新作は人気で

ちょっとしたビッグタイトルは順番待ちになっていた。

ピープルとしても、少ない予算をやりくりして

ビッグタイトルを2本3本と入荷していた。

しかし、なんといってもソフトは1本1万5千円前後。

おいそれと入荷は増やせない!

 

そのうち、ツタヤなど大手が爆発的にビッグタイトルの仕入れを増やしていった。

 

「ああビッグタイトルで勝負はできない・・・」

で、よりマニアックなほうへ、マニアックなほうへ仕入れをシフトしていった。

 

その後、インターネットの時代になって、

自分のネット日記に「お探しのものありましたらご相談ください。」

と、控え目に書いたりした。

 

ボチボチ、「この作品ありますか?」という質問メールが来たが、

その要望は、なかなかに難しいものばかりだった。

 

バブル前から最中にかけて出た膨大な作品群の中の一本を探してます、とか・・・・

特にホラー!それもC級の!

もう藁くずの中から、針を探すような難易度!

 

あと、1980年代前半のビデオレンタル黎明期のソフト。

発売当時3万円ぐらいしたもの!

 

たまに、ピープルの在庫と合致するものもあったが、ほとんどが無いものばかりで、

お客さんには、あそこだったらあるかも?

ここだったらあるかも・・・

なんてアドバイスするのが、精一杯・・・

 

当然そんなコンシェルジュは無料・・・

日本にもチップ制度があればいいのに・・

と、何度も思った。

人生相談みたい・・・

 

探してるビデオを100本以上列記したメールが来たことも!

でもピープルに一本もない!

メールだったらまだしも!

電話!

それも、タイトルすら分からない、昔テレビで見た思い出の作品を探してくれ、とか・・・

 

しかし、お客さんが探してる作品がピープルにあると

嬉しかったなあ~。

そんな嬉しい結末は数回だけだったけど・・・