pegawa's blog

昔 ピープルという ビデオレンタル屋がありました 都築さまより<a href=http://roadsidediaries.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html>ビデオ・スターの死</a>

レンタルビデオ物語 その9

1979年f:id:pegawa:20130724150323j:plain

角川映画の『戦国自衛隊 』!!

今でこそ、テレビで映画の宣伝をよく見るが、

実はこの一連の流れを作ったのは、

角川映画だと思う。

原作との関係をことさらに強調したのも。

 

テレビに押されて元気がなくなっていた映画業界に、

新風を吹き込んだのが角川映画だった!

 

同じ角川映画人間の証明』も1977年に

角川のサブカル雑誌『バラエテイ』を買って観にいっていたが、

いまひとつ親子の愛情の機微というものが

子供にはピンと来なかった。

 

が、「優作かっこいい!」とは思った。

松田優作とは、松田翔太, 松田龍平のお父さん。

当時本当にかっこよくて人気があった。

今で言ったら、キムタクとオダギリジョーをシェイクして、

10倍ぐらいチューンナップしたカンジ。)

 

それから、

「海外ロケして、ハリウッドの実力派俳優ジョージ・ケネディを使う、

角川春樹社長はなんてエラいんだろう」と子供ゴコロに思った。

当時の作品は、どこかインチキ臭いガイジンを使うことが多かったのだ。

 

で、ジョー山中の歌うテーマソングは、僕が初めて買ったシングルになった。

 

戦国自衛隊』は、

戦車とSF!!

という当時の子供が大好きなものを2つもぶち込んだ豪華盤!

僕には歴史はさっぱりだったが、

かなり金のかかったジープや戦車に痺れた!

ヘリで哨19号型哨戒艇を吊るすシーンなんて!!

 

しかし、印象的だったのは、

お目当てだったはずの戦車などの兵器では無く、

自衛隊員にみえない長髪かまやつひろしと、

戦国娘を暴行する渡瀬恒彦、忙しい忙しいと走り回るだけの草刈正雄

草刈正雄がチョイ役で出演したのは、

彼が主演した、同じく角川映画『復活の日』のプロモーションだったらしいけど、

結局僕は観ずじまいだった。

 

映画のほうはザックリ端折って

わかりやすく作ってあったけど、

半村良の原作小説に忠実に描かれていたのが、

田辺節雄(望月三起也のアシスタントだった)の漫画。

それで、この作品の歴史背景がわかった。

メディアミックスというヤツだな。

知らなかったが、もうメディアミックスって言葉、

角川使ってたらしい。

スゲーーーーーー。

 

まあ、僕にとっては歴史上の人物より兵器!

 

あと、新宿プラザでの

『エイリアン』

怖い怖いおそろしい!

でも、映画って「オモシロイモノ」ってビンビン感じた。

 

この作品は大混雑で、劇場の通路に座りこんで鑑賞したことを覚えている。

通路の、ほの暗い灯りと、暗い画面の中で動き回るナニカ。