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pegawa's blog

昔 ピープルという ビデオレンタル屋がありました 都築さまより<a href=http://roadsidediaries.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html>ビデオ・スターの死</a>

レンタルビデオ物語 その18


Kraftwerk - Computer-World - YouTube


1999年!
ノストラダムスの予言によると、世界が滅びるはずだった年。

笹塚、幡ヶ谷の商店街が、『ささはたドットコム』ってサイトを始めた。
で、インターネットなんてさっぱりわかんなかった僕も、早速参加することにした。
サイトには店の紹介も載っていて、その紹介写真の中の僕はメルトバナナTシャツ
(当時、メルトバナナのドラマーだったスドウくんは、ピープルでバイトしていたのだ)を着用。
商店街が、こういうウェブサイトを立ち上げる事は当時としては珍しく、
日経トレンディ』(2000年7月臨時増刊 特集「ネットビジネス本命はこれだ」)

にも掲載された。
その特集記事で紹介されている僕は、ガジのTシャツを着用。

記事によると
「レンタルビデオ ピープルの江川さん ネットにはパソコンではなくドリームキャストで接続」
と、ある。

そう!『ドリームキャスト』!!

インターネットをやってみようと思い立ってはみたものの、
それがいかなるものかさっぱりワカラナカッタ僕は、
お客さんに質問しまくった。
そう、僕にとってはお客さんがインターネットみたいなものだったのである。
そのマイ・インターネットで仕入れた情報によると、

ゲーム機なのにネットができるマシーンがあるらしい!
それが、『セガ』の『ドリームキャスト』!
本格的なパソコンはまだまだ10万以上はする代物だった時代に、

なんと1万円代でそのブツは買えた!
僕はゲームは当時一切やってなかったのだが、

ネット接続目的で『ドリームキャスト』を購入した。
あと、キーボードと文字入力ソフトも。
キーボードも高校時代にプログラミングをちょっとかじった時以来、触ってない。
タイピングはもちろん初めてだったが、ゾンビを殺すタイピング訓練ソフトで、

ブラインドタッチを習得した!

で、インターネット環境を手に入れた僕は、『ささはたドットコム』の掲示板に、
頼まれてもないのに毎日毎日ミニコラム『今日の一本』を書き込んだ。

「ハイパーなサスペンスです。そのキテレツな内容は「ツインピークス」をグツグツ煮込んで、
ロスト・ハイウェイ」を振りかけたようです。
その2作が好きな人は必見です。 幸せな時間が過ごせること、うけあいです。
 デヴィッド・リンチ監督自らが手がけた、サウンド・デザインは耳の奥にこびりつきます。
 ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、ジャスティン・セロウ<
>マルホランド・ドライブ<>2001<>デヴィッド・リンチ<>アメリカ」

ってな具合に偏った情報を発信し続けていたら、
そのうち、『ささはたドットコム』を運営していた人が、
ご好意でサイト内に僕の『今日の一本』をまとめたサイトを作ってくれた。

先の『日経トレンディ』特集記事中で僕(しつこいようだがガジのTシャツを着用)は
「途中下車して寄ってくれるお客さんが増えた。レンタルビデオ業界が3割減といわれるなかで、うちは1~2割の売り上げ増」
などと得意気に語っている。
・・・が、実はこれは大嘘だった・・・・。
現実世界ではそれほどの影響は無かった。
まあ、ネットを見てきてくれる人もいないことも無かったのだが、
実際は僕が発信する『偏ったマニアックな情報』と、
まだ規模が小さいインターネットユーザーの趣味とが合致することはほとんどなかったのだ。
が、とりあえずの義務感として、毎日毎日書き込んでいた。

それより、同じく趣味の偏った『映画秘宝』という雑誌のウェブサイトの掲示板に書き込むほうが楽しかった!
まあ、売り上げには繋がらなかったが、少なくとも反応はあった。

でも、当時インターネットをやっていて、一番印象的だったのはバスジャック!!

2000年のゴールデンウィーク
公休だった僕は、友達数人と昼間から酒盛りをしていた。
なぜかインターネット見ようとなって、カチャカチャやってたら、ネット上ではあの「ネオむぎ茶」が大いに話題になっていた。
僕らは、殺伐とした書き込みをボンヤリみていた。
ドリームキャストがテレビに映し出すフォントは、子供向けのかわいらしい文字なので、いっそう殺伐が際立った。

空っぽネット。