pegawa's blog

昔 ピープルという ビデオレンタル屋がありました 都築さまより<a href=http://roadsidediaries.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html>ビデオ・スターの死</a>

レンタルビデオ物語 その19


Rage Against The Machine(How I Could Just Kill a ...


前回、インターネットのこと書いていて思い出したのだが、
そういえば「ピープル」にはずいぶん前からコンピューターがあったんだ!

僕は、一時期店を辞めていたというか無断欠勤をし続けていたというかそういう時期があったのだが、
エスケープから復帰してみたらそのブツはあった。
電子の力で、顧客を管理するマシーン。
その名も「電子レジ」!
まあ、そんな名前で呼んだことは一度もなかったが。

顧客情報を打ち込んで数字で管理。
商品情報も打ち込んで数字で管理する。
バーコードを読み取って、レンタル情報を顧客番号と商品番号で入力する。
と、文字で書くとタイヘン分かりづらいが、要するに、レンタルビデオ店に特化したPOSシステムである。

前世紀のオハナシなので、画面は白黒!
正確には文字は緑。
基本表記はカタカナ!
常にガチガチ言ってる。
たぶん、リレー回路とか入ってたんじゃないかな?
真空管はなかったが。

オマケに、記憶媒体はフロッピーディスクだった!
それも最近まで流通していた3.5インチ2HDタイプじゃなくて、
シングルレコードとLPレコードの中間、変形20センチシングルぐらいの大きさのブツ・・・
と、言ってもヤングにはなんのことだかさっぱりだと思うが、とにかくデカかった!
そんなにデカいくせして、今の携帯の1万分の1の情報量も入らないというコストパフォーマンスの悪さ!
(今調べたら、「8インチフロッピー」という一番古いタイプのブツだった。
あんなにデカかったのに、なんと128キロバイトしか容量が無かったらしい…)
『電子レジ』にはその巨大フロッピーのスロットが2つもあって、同時に動いているっぽかった。
たぶん、どちらかがどちらかを補完しあうバックアップ体制だったのであろう。
そいつが、つねにガチャガチャ言ってる!
旧ソ連ソユーズロケット並の万全さ!
で、ちょっと具合が悪くなると、お助けソフトのフロッピー
(今でいうところのユーティリティーソフトだったんだろうな~)を入れてガチャンガチャンやる。
夜中、店を閉めて、レジの電源落とすと、そいつは一日のデータ整理を始める。
ガチャンガチャン。
一回、2時に店を閉めた後に飲みに行って、
明け方7時に忘れ物があったので店に帰ってきたら、まだ整理してやがった!
たぶんあいつ、3時ごろはコーヒー飲んだりタバコすったりしてサボってたんじゃないか?

そんな愛いヤツであったが、新世紀になる前にぶっ壊れた!
1回ぶち壊れたときは正月でメーカーに連絡出来ず、
しょうがないから昔の伝票引っ張りだして対処した。
2回目に壊れた時は、電話したらメーカー自体が潰れていた・・・・。
そういえば、プリペイドカードマシーンもそうだった・・・。
そう、プリペイドカードも、導入当初は磁気カードを使っていたのだ。テレカみたいなやつね。
今考えると、『ピープル』って結構ハイテクだったよなあ~。

電子機器のメーカーは当然のように潰れ、
100万円単位のマシーンは当然のようにクズになる!
「ピープル」のレジも、数十キロもある本体は怒りとともにスクラップ!
レジはお金を入れるとこだけ残し、
工夫して紐を引っ張ると開くようにした。
その後、中古で譲ってもらったマッキントッシュ(たしかパワーマックだった)をその上に置いた。
当然、顧客管理になんか使わない!インターネットやるだけ!

まあ、「電子レジ」って、デカくて大げさなシステムの割には、
長~い延滞者のリストを出すのが得意なだけだった。
それも、機械のくせにかなり間違えてたし・・・・。
その後の商品管理、顧客情報管理はずーっと、紙!
プリペイドカードも、紙のカードにパンチ穴あけるスタイル!

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン